BMD Q&A

Q1.車椅子はいつから使ったらいいですか?

長距離の歩行が困難となったり、転ぶ回数が増えてきたりしたら、下肢の過度な負担やケガを防ぐために、車椅子の使用を検討しましょう。フル電動型やアシスト型の電動車椅子がありますので、上肢の状況や利用頻度、距離に応じて選択しましょう。まずは、主治医や理学療法士、作業療法士に相談してみて下さい。車椅子Q&A(国立精神・神経医療研究センター病院)も参考になります。

 

車椅子や電動車椅子は、身体の不自由を補うための用具(補装具)として、購入や借受けの費用が助成されます。補装具費の支給に当たっては、行政による判定が必要になりますので、お住まいの自治体担当者にも相談しましょう。制度の概要については、補装具費支給制度の概要(厚生労働省)をご覧下さい。

Q2.どのぐらい運動してよいのでしょうか?

筋肉トレーニングなど筋肉に過度な負担をかけることは控えましょう。筋肉を過度に壊してしまうことは筋力低下の原因となります。また、心臓や呼吸器の負担にもなってしまいます。逆に全く身体を動かさないことも筋力低下につながります(廃用性筋萎縮)。症状によって個人差がありますので、適度な運動量を主治医と相談しながら、次の日に疲れが残らない程度に日常生活を送ったり、運動したりしましょう。

Q3.食事や健康管理で気をつけることはありますか?

壊れた筋肉を治すためには栄養が必要ですので、バランスの良い食事を心がけましょう。筋力低下の進行や車椅子使用により、運動量が減少しますので、食べすぎは過度の体重増加や肥満、脂肪肝の原因となり、症状を悪化させてしまう可能性があります。一方で、食事を制限しすぎてストレスを抱えてしまうこともあるので、病院の管理栄養士による栄養相談も利用しましょう。

Q4.COVID-19ワクチンを接種してもいいのでしょうか?

これまで国内外から出されている学会・患者会の推奨において、筋ジストロフィーや筋萎縮を理由にワクチン接種を勧めないとするものはありません。ステロイド剤の投薬など免疫抑制治療を受けておられる方では、ワクチンの効果が若干減弱する可能性が否定できませんが、有効性は期待できると考えられています。詳しくは、COVID-19ワクチン接種について(MD Clinical Statation)をご覧下さい。